ノンシュガーとノンスイート、飲むならどっち?
こんにちは。1029にゃんです。
これから気温がどんどん上昇します。熱中症対策に水分補給はとっても大切。お砂糖の入っているジュースやスポーツ飲料は、太るし高血糖になるからと、ノンシュガー、ゼロカロリーを選んでいませんか。確かにお砂糖は入っていませんが、替わりに人工甘味料が使われています。さて、今回は今世の中にあふれている、人工甘味料について。

ノンシュガーとノンスイート、選ぶならどっち?
某メーカーから販売されている、カフェオレやカフェラテ飲料。スーパーやコンビニなどで見かけたことがあるかと思います。種類はいろいろありますが、ノンシュガーとノンスイートが並んでいたら、どちらを選びますか?
私のおすすめは、ノンスイートです。違いは、人工甘味料が使われているかどうかです。ノンシュガーにはお砂糖の替わり人工甘味料が使われていますが、ノンスイートは甘くないためお砂糖も人工甘味料は使われていません。
糖質が気になる!太りたくない!といった理由から、お砂糖が使われていないノンシュガーや糖質ゼロの物を選んでいませんか。実は人工甘味料を使ったものの方が太るということが、近年明らかになっています。

そもそも人工甘味料とは?
人工甘味料とは、その名の通り、化学合成によって作られた甘味料(添加物)です。 砂糖の数百倍の甘さがあり、少量で味付けができるため、カロリーを抑えた砂糖の代替品として、清涼飲料水やガムなどさまざまな食品に使われています。「アスパルテーム」「スクラロース」「アセスルファムカリウム」「サッカリンナトリウム」「ネオテーム」「アドバンテーム」の6つよく見かけるかと思います。合成保存料や合成着色料は、何となく体に悪いと思っている方が多いですが、人工甘味料はカロリーが抑えられて体に良いと勘違いされやすい添加物です。多数の飲料メーカーが出しているトクホ製品にも3種類の人工甘味料が使われています。なぜ3種類も使われているかというと、この3つを使うと、砂糖の甘味に近づけるためです。そして人工甘味料は、砂糖に比べて少量で甘さを出すことができるため、コストダウンにもつながります。また人工甘味料は、添加物の臭み取りにも使用されているので、ありとあらゆる食品に使われています。

ノンシュガーで太る??
人工甘味料を使った清涼飲料水を飲むと、砂糖はゼロですが甘味はあります。すると脳は砂糖たっぷりのジュースを飲んだと勘違いし、甘さを感じた段階であらかじめ血糖値を下げるホルモン、インシュリンを分泌します。ところが、実際に飲んでいる飲料には糖類が入っていないので、血糖値がインシュリンを作った分だけ低下します。血糖を下げてしまったけれど、実際に糖は体に入ってこないとなると、今度は低下した血糖値を回復しようと「空腹」の信号を出します。つまり、人工甘味料の飲料を飲めば飲むほど、食欲が増してしまうのです。ゼロカロリー飲料で肥満になったり、血糖値コントロールが乱れ糖尿病になるリスクが高まることが、近年分かってきました。また「nature」という科学雑誌でも、人工甘味料は糖尿病や肥満などの生活習慣のリスクを上げ、代謝に関わる腸内細菌のバランスを崩して血糖値が下がりにくい状態にする作用があるという研究結果を発表しました。
さらに、国立健康・栄養研究所が、人工甘味料の一つであるスクラロースが、炎症性の腸の病気、クローン病を悪化させるという実験結果を発表しました。また、2022年には、フランス国立保健医学研究所が、人工甘味料の摂取量の多い人は、ガンのリスクがわずかに高まる可能性があるとも発表しました。

食品表示を見るくせつける
今回、こんな話題を書いたのは、「ワースト添加物~これだけは避けたい人気食品の選び方」という本を書かれた、加工食品ジャーナリストの中戸川 貢先生のお話を聞いたからです。昔は、値段やパッケージ、キャッチコピーを基準になんとなく商品を選んでいましたが、一番大切なのは食品表示。講演会を聞いたその日から、食品選びが変わりました。今回は人工甘味料だけを取り上げましたが、他にも添加物はたくさん使われています。ちなみに人工甘味料は2000年前後に認可された添加物のため、昔からある食品には使われていないことが多いそうです。
私たちの体は食べた物からしか作られません。食べるものこそ、健康を守る大切な手立てです。食品を購入する際には、値段だけでなく、食品表示を見る癖をつけて下さい。

スミレ薬局では、薬のことだけでなく、食べるものをはじめ、生活習慣のご相談も承っています。お医者さんではなかなか聞けない事、ぜひお気軽にご相談下さい。

参考文献 中戸川 貢 著 「ワースト添加物 これだけは避けたい人気食品の見分け方」
このブログは登録販売者 東福 彩が書いています。