夏に脳梗塞が増える?その意外な理由と対策とは!

 こんにちは。1029にゃんです。
 立秋も過ぎたというのに、残暑が厳しい。1029にゃんはクーラーの効いた部屋の入口で、涼をとるようにしてるよ。冷やしすぎでも体に良くないからね。
 今回は、夏の脳梗塞のお話。脳梗塞は目に見ないから、気を付けてね。

脳梗塞とは?

 脳梗塞といえば、冬のイメージが強いのではないでしょうか?しかし、実は夏も脳梗塞の発症が多い季節なのです。国立循環器病センターの調査によると、脳梗塞に限っては、冬と同じくらいの割合で発症すると言われています。
 そもそも脳梗塞とは、脳の血管が突然詰まって、血流が途絶え、脳の神経細胞が死んでしまう病気です。脳の血管が破れる「脳出血」、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、これらを合わせて「脳卒中」と言います。昔は脳出血が多かったのですが、今は脳梗塞が圧倒的に多くなっています。
 脳梗塞には大きく分けて、「脳塞栓症」と「脳血栓症」という2つのタイプがあります。 「脳塞栓症」は、心臓付近にできた血栓が移動し、脳の血管を詰まらせるものです。「脳血栓症」は、脳の血管そのものが狭くなったり、血栓ができたりすることで引き起こされます。

夏に脳梗塞が多い理由

  • 脱水
    暑い夏は大量の汗をかくため、脱水症状になりやすい状態。夏に多い脳梗塞は、脳血栓症タイプのもの。原因は暑さによる脱水症状です。脱水状態になると、血液の粘度が高くなり、血栓ができやすくなります。血栓が脳の血管を詰まらせると、脳梗塞を発症します。高齢者だけでなく、比較的若くて健康そうな人でも、脱水症状が引き金となって、急に発症することがあるので、注意が必要です。48歳で倒れた、歌手の西城秀樹さんの脳梗塞の原因も、減量や過労による脱水症状だと言われています。
  • 血管の拡張
    暑い夏は、体の熱を放出するために血管が拡張します。しかし、血管が拡張しすぎると、血流が遅くなり、ドロドロ血のような状態となり、血栓ができやすくなります。
  • 冷房
    冷房の効いた室内に長時間いると、体が冷えて血管が収縮します。しかし、気温の高い外に出ると、急激な暑さにより血管が拡張します。この血管の拡張と収縮を繰り返すことで、血管の内壁にダメージが蓄積し、血栓ができやすくなります。

夏に脳梗塞を防ぐためには

 夏に脳梗塞を防ぐためには、以下の点に注意しましょう。

  • こまめに水分補給をする
    喉が渇いていなくても、こまめに水分補給をすることが大切です。1日に1.5~2リットルの水を飲むことを目安にしましょう。ただ、無理に水を摂り過ぎても、かえって体に負担がかかるので、適度な水分補給をこころがけましょう。
  • 塩分を適度に摂取する
    汗で失われた塩分を補給するために、塩分を適度に摂取しましょう。ただし、高血圧の方は塩分の摂りすぎには注意が必要です。
  • 無理な運動は避ける
    暑い時間帯ではなく、運動は朝や夕方の涼しい時間帯に、水分補給をしながら行いましょう。
  • 冷房の温度設定に注意する
    体を冷やし過ぎると、脳梗塞だけでなく、様々な不調につながります。冷房の効きすぎは避け、室温を25~28℃程度に設定しましょう。
  • 健康管理をしっかり行う
    高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、脳梗塞のリスクを高めます。しかも自覚症状がないため、放置されてしまいがちです。定期的に健康診断を受け、生活習慣に問題があれば、適切な治療や改善を行いましょう。

 脳梗塞は、重度の麻痺が残ったり、命に関わることもある怖い病気です。健康診断で、生活習慣病を指摘された方、一度脳梗塞になったことがある方。生活習慣だけでなく、漢方薬などを使って、体質改善してみませんか。その方に合った、改善方法を、一緒に考えていきます。お気軽にご相談下さい。

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