新型コロナウイルス後遺症
にゃにゃ。1029にゃんです。
秋の気配が色濃くなってきました。1029にゃんの苦手な、冬が近づいてきています。皆さま、体調いかがですか?
行楽の秋が近づき、行動制限が解除され、ようやく自由に動けるようになってきています。新型ウイルスの感染者数は、減少傾向にはありますが、完全に収まるまでには時間がかかりそうです。感染とともに深刻なのは、長期にわたって症状が残る「コロナ後遺症」。今回はそんなお話です。
コロナウイルス後遺症
「コロナ療養期間が終わっても、倦怠感が取れない」「少し動いただけでも息が切れる」「咳がいつまでも続く」「微熱が下がらない」「物忘れが多く、考えがまとまらない(ブレインフォグ)」など、新型コロナウイルスの後遺症は様々で、人によっては1年以上もその症状が治まらない場合もあります。
これまで、よく分からないとされていた「コロナ後遺症」の原因について、豊橋技術科学大学と岡山大学の研究チームが、新しい研究結果を発表しました。それが感染後に少量のウイルスが体内に残り続ける「持続感染」です。体の中でずっと感染が続いて、炎症物質が出続ける。それが後遺症という症状で現れるということが分かってきました。
持続感染
ウイルス量がゼロになる患者さんもいますが、平均的な症状の患者さんでも多くの人はウイルス量が完全にゼロにはならない(少量のウイルスが体の中に残り続ける)と、研究では報告されています。
新型コロナウイルスは、肝臓、腸、腎臓、心臓、脳…とほぼ全身の細胞に感染します。免疫が感染した細胞をたたいても、ウイルスが次の細胞に広がっていて、感染が収束しないのが、「持続感染」ではないかということでした。
しっかりとした対策を!
病院でもこうした「後遺症」の相談がかなり増えているようです。「かかってもすぐ治るから大丈夫」「軽症だから大してしたことない」と思われる方も最近は多いようですが、こうして「ウイルスが体の中に残り続ける」と考えれば、感染を安易に考えず、しっかりとした対策を継続してゆくことが大切です。
重症化する仕組み
新型コロナウイルスに感染した重傷者患者の方では、肺の中にもたくさんの微小血栓が(小さな血のかたまり)ができて、また同時に全身の血管にも血栓ができていることが分かっています。毛細血管のかたまりである肺に血栓ができると、血液中に酸素を取り込むことができなくなり、体に酸素が足りなくなり症状が悪化します。
新型コロナウイルスは、私たちの細胞がもともと持っている、様々な物質を取り込む仕組みを利用して感染します。老化した血管では、感染から6時間で、若い内皮細胞と比べて約800倍も多いウイルスが細胞内に侵入しているそうです。
老化した血管は、新型コロナウイルスに感染しやすくなり、血栓が作られやすくなることが分かっています。
ご高齢の方や、糖尿病など、基礎疾患により、血管の老化が進んでいる方の方が、感染リスク、重症化リスクが高い理由は、こういったことからなのです。
自然治癒力と健康な血管がを保つことがカギ
大切なのは、私たちが本来持っている「自然治癒力」(病気を治そうとする力)を、日ごろから高めておくことです。同時に、健康で若々しい血管を維持することも大切です。血管年齢=実年齢ではありません。若くても日ごろの生活習慣によって、実年齢より10歳異様老化が進んでいるケースも少なくありません。
こうしたことは、新型コロナウイルスだけでなく、様々な病気の対策にもなります。私たち自身も、健康でいるために、毎日意識しています。
どうしたら、自然治癒力を高められるか、健康な血管を維持できるか、どうぞご相談下さい。