短鎖脂肪酸~腸内環境を味方につけ、健康とダイエットを叶える鍵
こんにちは。1029にゃんです。最近「腸活」という言葉をよく聞くようになりました。腸活とは腸内環境を健康にする活動の事。
1029にゃんは腸活していないけれど、毎日快便。同居人と喧嘩すると便秘しちゃうけど、そんな時には腸整剤ふりかけご飯。1029にゃんのお腹は素直なのか、すぐに解消するよ。
近年、腸内環境と健康の密接な関係が注目されるようになりました。悪玉菌は深刻な疾患の原因になると言われており、悪玉菌の増殖を防ぐには、腸内の善玉菌を増やすことが重要です。善玉菌が作り出す短鎖脂肪酸は私たちの健康とダイエットに大きな影響を与えていることが分かり、健康の万能薬ともいわれ、近年メディアでも多く紹介されるようになりました。
そこで今話題の短鎖脂肪酸について、書いてみました。
短鎖脂肪酸とは?
そもそも脂肪酸とは、油脂を構成する成分の一つです。複数の炭素が鎖のように連なった化学構造をしており、炭素の数によって短鎖・中鎖・長鎖に分類されます。短鎖脂肪酸とは、炭素鎖が6個以下の脂肪酸のこと。口から直接入れるものではなく、腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖をエサとして食べることで作られる、代謝産物の一つです。代表的な短鎖脂肪酸には、酢酸、プロピオン酸、酪酸などがあります。
短鎖脂肪酸は、便通の改善、代謝の改善、肥満の予防、アレルギーなどの免疫調整機能の活性化、炎症の抑制、コレステロール値や血糖値の改善など、様々な役割を果たします。
また、精神を安定させるホルモンの多くは腸で作られているため、メンタルにも良い影響を与えると言われています。
今、注目されている短鎖脂肪酸によるダイエット
腸内で作り出された短鎖脂肪酸は、全身をめぐって脂肪細胞に到達します。短鎖脂肪酸を取り込んだ脂肪組織は、過剰なエネルギーが取り込まれるのをブロックし、脂肪の蓄積を抑制します。さらに短鎖脂肪酸の働きはそれだけでなく、脂肪を燃やす際の着火剤となり、脂肪燃焼効果も上げるため、肥満の改善に大きく役立ちます。
また、肥満は食べすぎや運動不足によるものだと思われていますが、実は「ホルモンの異常」も原因の一つです。短鎖脂肪酸には、代謝と食欲のホルモンである、レプチンとインスリンの抵抗性を正してくれる働きもあります。
短鎖脂肪酸は、脂肪の取り込みを抑制し、脂肪が燃えやすい体をつくり、肥満の原因であるホルモンの異常も正す、まさに健康とダイエットを叶える重要なカギとして注目されています。
短鎖脂肪酸を増やし方
①腸内に有益な菌を届ける
腸内の菌たちに短鎖脂肪酸を作ってもらうには、「多様」な種類の善玉菌をとり続けることが大切です。1つや2つの菌では、短鎖脂肪酸は作られません。
②腸内細菌にエサを与える
毎日沢山野菜を食べて腸活しているつもりでも、実は効果がないことが多くあります。それは野菜好きな方でも、毎日似たようなものを食べているためです。必要なのは、水に溶けるタイプの水溶性の食物繊維。さらに水溶性食物繊維も一種類ではなく、多種多様なものを摂ることが必要です。
③腸内細菌の環境を守る
腸内細菌は、炎症が大嫌い。せっかく腸内細菌が住みやすい環境をつくっても、体の火事である炎症によって台無しになってしまいます。魚の油である、EPAやDHAは腸の炎症を沈め、善玉菌が増えやすい腸内環境に整えるだけでなく、潤滑油として便の通りをよくする効果も期待できます。
腸内環境は1回の取り組みで完璧な状態を維持できるものではありません。良くも悪くも2週間で変化します。大切なのは、正しい腸活をすることです。特に40代以降では腸内環境は急激に悪化するため、40代以上の方は継続した腸活が必要です。
スミレ薬局では、腸活のご相談も承っています。実際にスタッフやその家族が行って、実感もしています。腸活をやってみたい方や、腸活ダイエットの効果など、詳しく知りたい方は、ぜひ店頭、またはお電話、LINEでご相談下さい。