風邪は万病の元?
にゃんにゃんにゃん。1029にゃんです。
最近、風邪の相談を受けることが多くなりました。1029にゃんにも「猫風邪」があるけど、人間の風邪とはちょっと違うみたい。「風邪は万病の元」。簡単に治るだろうと放っておくと、様々な病気につながるという意味です。今回はあなどってはいけない!万病の元と言われる風邪について。
風邪とは?
私たちは何気なく「風邪」を病名として使っていますが、実は「風邪」とい名前の病気はありません。正しくは「風邪症候群」、もしくは「感冒」「急性上気道炎」と言われています。せき、くしゃみ、発熱、鼻水、悪寒、頭痛などの諸症状を総称して便宜上「風邪」と言っているのです。
風邪の原因はウイルスだということは知られていますが、「風邪ウイルス」というウイルスも存在しません。風邪の原因となるウイルスには多くの種類があり、その種類は200種類以上にもなるそうです。例えば「アデノウイルス」や「ライノウイルス」「RSウイルス」などがあります。私たちが現在も警戒している新型コロナウイルスも風邪の原因となります。
話が少しそれますが、そもそもコロナとは王冠という意味で、以前流行した「SARS(サーズ)重症急性呼吸器症候群」や「MERS(マーズ)中東呼吸器症候群」も同じコロナウイルスです。2020年に流行したのは新種だったため、新型コロナウイルスと言われています。
また、ウイルスだけでなく、細菌が原因となる風邪症状もあります。
風邪をひいてしまったら
風邪をひくと、免疫細胞がその症状を引き起こす原因となるウイルスをやっつけようとして働きます。免疫の働きはとても複雑な仕組みで動いています。体に入ってきたウイルスなどの敵の種類を正確に見極め、様々な種類の免疫がうまく連携して敵に立ち向かうのです。
風邪を治す薬はありません。
風邪薬の特効薬を発明したら、ノーベル賞を受賞できるかも!と言われています。風邪をひいて病院から出される薬や、風邪薬と言われる市販薬は、風邪の症状を抑えるための物。では、風邪はどうやって治すのか。それは自分自身の免疫力なのです。
風邪だけでなくいかなる病気でも、早めに対応することはとても大切です。そして一番の理想をいえば、風邪をひかないこと。
風邪をひかないためには
ウイルスの増殖はとても早く、数時間単位でその数をどんどん増やしていきます。風邪をひいて熱が上がるのは、ウイルスや細菌と戦う免疫が働くために必要なのが「熱」だからです。逆に体温が下がると免疫の働きも低下することが知られています。体は熱を上げることで、免疫の働きを応援しているのです。このことからわかるように、冷えは免疫にとって大敵。風邪は万病の元と同じくらい、冷えは万病のもとともいわれています。常日頃から冷え対策をしっかりしておくと、免疫が常に元気に働けるのです。
冷えない体をつくるためには
冷えない体をつくるために重要なのは「血流」。血液がしっかり循環することで、筋肉や細胞でつくられた熱が運ばれ、体温が維持されます。つまり血液の環境がよくなることで、免疫や働きやすい環境が整えられるのです。また血液の循環がよくなると、全身をめぐる免疫細胞のパトロールも活発になり、入ってきたウイルスや細菌に対して素早く反応するこができるのです。
バリア機能を高めることも大切です
さらに、体の中にウイルスなどの外的がはいってこないようにするバリアの役割をしているのが「粘膜」です。粘膜は常に新しい細胞に入れ替わっている必要があります。古い細胞のごみを運び出し、新しい細胞を作るための材料を運び込む。その働きを支える基盤も血流です。
ストレスや疲れをためない
ストレスかかっていたり疲れていると、免疫機能も下がります。ストレスや疲れを感じている時は免疫の働きも低下している証拠。早めにストレスや疲れをとって、免疫が働きやすい環境を作ってあげましょう。(※ストレスにもいろいろあります。この話は別の回で。)
風邪をはじめ、病気に負けないためには、免疫を高めることが大切とよく言われていますが、実際にはやることは、血流を良くし、冷えない体を作る事。そして、疲れやストレスをためない事です。
風邪は万病の元、早めの対応と予防が肝心です。風邪対策(お薬の使い方)や、風邪予防、風邪になりにい生活習慣など、詳しくは店頭でご相談下さい。