熱中症による障害は、ほぼ100%予防できます

にゃーにゃーにゃー。こんにちは。スミレ薬局の1029(東福)にゃんです。

 今年は梅雨明けが早く、いきなり夏がやってきました。皆様、暑さについていけていますか?
人だけでなく、犬でも猫でも、1029にゃんも、この急激な暑さに、体調も機嫌も悪くなります。

 さて、近年の温暖化で、この時期になると注意報がでる「熱中症アラート」
そもそも熱中症とは、高温多湿な環境下で体温が上がり、水分や塩分バランスが崩れ、めまいやけいれん、頭痛など、さまざまな障害を起こす症状のことです。死に至る可能性もありますが、きちんと予防をしていれば100%防ぐことができます。
また、たとえ熱中症にかかったとしても、応急処置を知っていれば、重症化を防ぐこともできます。

そもそも熱中症とは?

 人は、魚やカエルなど、環境によって体温が変わる変動物とは問違って、自分の体温をある程度調整することができる機能を持っています。暑い時には、自律神経が末梢血管を広げます。皮膚に多くの血管があつまることで、放熱により体温を下げていきます。さらに汗をかくことで、汗の蒸発による気化熱により、体温を低下させます。こうして、血液や汗で体温を調節しています。

 しかし高温多湿な環境下では、熱を逃がしにくくなってしまいます。せっかく体表まで血液を集めても、外気温が高いため、うまく血液を冷やすことが出来ません。 また、湿度が高いと汗をうまく蒸発できなくなり、体を冷やすことができません。さらに汗と同時に水分や塩分も奪われるため、血流が悪くなります。いわゆるドロドロ血のイメージです。熱を運び出す血液そのものが減少してしまい、効率よく熱を外へ逃がせなくなってしまうのです。

熱中症にかかりやすいタイプの共通点とは?

 同じ気候条件であっても、熱中症になりやすい人となりにくい人がいます。では、どんな人がかかりやすいかというと、

*高齢者
*乳幼児
*肥満の人
*運動不足の人
*暑さに慣れていない人
*病気や体調の悪い人

 実はここに共通点があります。
 私たちの体は、成人男性で体重の60%、成人女性で約55%、新生児で約80%で、高齢者では50~55%の体水分が存在しています。女性の方が水分が多いイメージがありますが、そうではありません。なぜなら、お水などを飲んで体内に入った水(水分)は、筋肉細胞の中に貯蔵されるからです。ですから、成人の場合、女性より筋肉量の多い男性の方が水分量が多いということになります。そして年とともに、体内水分量の男女比がなくなるのは、筋肉量が減っていくからです。先ほど挙げた、熱中症にかかりやすい人に共通するのは、筋肉量なのです。

水の摂り方も人によって違います

 筋肉がある人と同じように水分を摂っても、筋肉の少ない高齢者などは、水を蓄えておく場所がないので、お水を残せません。重要なのは、一度にたくさんのお水をとらず、こまめに水分補給をすることです。

*熱中症にならないために、クーラーなどを上手に使い外気温を調整すること
*一度にがぶがぶ水を飲むのではなく、こまめに水分補給をすること
 が大切です。

 そうはいっても、上手に水分補給が出来なかったり、寝ている間に熱中症にかかるケースもあります。当店では、熱中症予防に、さらに軽い熱中症症状になってしまった場合、漢方薬をおすすめしています。冷蔵庫に入れて常備しておくと、さらに安心です。熱中症の不安を漢方薬で解消して、夏を楽しく、快適に、良い思い出にしましょう。

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