肥満
肥満とは、体重が多いだけではなく、体脂肪が過剰に蓄積した状態のことを言います。
肥満の判定には、BMI(Body Mass Index)=体重(㎏)÷身長(m)2が使われます。
しかし、これだけでは筋肉質なのか、脂肪が多いのかが区別できません。BMIは標準でも、筋肉や骨と比べて脂肪が多い、隠れ肥満軍が最近の若い女性に多く見られます。
肥満の原因として、一般的には、摂取エネルギー(食事)が消費エネルギー(運動)を上回り、過剰分が体脂肪として蓄積されて、肥満につながります。
つまり、生活環境や生活習慣が肥満の原因となるのです。
東洋医学では、肥満のことを「肥胖(ひはん)」と言います。
体系が一般の人より太っていて、頭のふらつき、無力感、ものをいうのが億劫で、息切れなどの症状を伴うことが多いと言われています。
また、体が太っていても、顔色がよく元気で、舌や脈も正常、診察上も異常がない人は肥満とは言わないとされています。
古くは肥満した人のことを「肥貴人(ひきじん)」や「肌膚盛(きふせい)」と呼び、肥満体系は豊かな生活を送る人々の象徴であり、病気とみなされなかったという背景があります。
しかし、今では肥満症における体重増加は、心臓に負担をかけ、生活習慣病の引き金となり、糖尿病、通運、皮膚病、脂肪肝などにつながる原因として、重要視されるようになりました。
東洋医学ではダイエットのことを「減肥(げんぴ)」と言います。
食事だけではなかなか改善されない肥満症に、東洋医学を使ったダイエット(減肥)をおすすめしています。
肥満のタイプにより、使用する漢方も変わってきます。しっかりとお話をお伺いしたうえで、その方の体に合わせたダイエットのご相談を行っています。