骨粗しょう症

骨粗鬆症

昔話に出てくるおばあさんを思い浮かべてみて下さい。腰が曲がり、背中が丸くなっているイメージではないでしょうか。
一昔前は、年を取れば腰や背中が曲がり、ちょっとのことでも骨折するのは仕方がないと思われていました。

しかし医学の発達により、こうした症状は、主に骨粗鬆症によるもので、生活習慣や治療により改善できることが分かってきました。
人生100年時代は目前です。いつまでも健康でいるためにも、毎日できる骨粗鬆用の予防がさけばれています。

骨粗しょう症とは?

一言でいうと、骨がスカスカになって、もろくなってしまう病気です。骨密度が20歳~44歳の平均値の70%未満になってしまうと、骨粗しょう症と診断されます。

骨がもろくなると、重い物を持ったり、ちょっと手をついたり転んだだけで、簡単に骨折してしまいます。
高齢者の場合、骨折から長期入院となり、寝たきりや認知症など、介護が必要な状態につながることが少なくありません。

また、腰椎の圧迫骨折で痛みを感じる人は、全体の3割程度しかいないため、いつのまにか骨折ともいわれています。
背中や腰が曲がり、姿勢が悪くなると、内臓への悪い影響にもつながります。

さらに、姿勢が悪くバランスを崩しやすくなるため、転倒へのリスクが高まり、もろくなった骨が簡単に骨折れてしまうという悪循環になります。

最近背中が曲がってきた、ズボンのすそを引きずるようになった、今まで届いていた高いところに手が届かなくなってしまったといった症状は、骨粗しょう症のサインかもしれません。

骨粗しょう症の原因は?

体内にあるカルシウムは、99%が骨に蓄えられており、残りの1%が血液中にあります。
このたった1%のカルシウムを維持できないと、生命維持に必要な心臓や脳が正常に働かくなってしまうため、この濃度は変わることなく保たれています。

病気や生活習慣などで、カルシウムを十分補うことができないと、カルシウムの貯蔵庫である骨からカルシウムを借りてくることになります。
カルシウムが不足した状態が続き、常に骨からカルシウムを取り出していると、骨のカルシウム量が減り、骨粗しょう症になってしまいます。

また、加齢により骨代謝のバランスが崩れることでも、骨粗しょう症を引き起こします。
骨は古い骨を溶かす細胞(破骨細胞)と、新しい細胞を作る細胞(骨芽細胞)により、日々作り変えられています。これを骨代謝と言います。

成長期には、破骨細胞より骨芽細胞が活発になり、骨が成長していきます。
これが加齢や生活習慣などにより、骨芽細胞と破骨細胞の働きのバランスが崩れてしまうと、骨が作られるより骨を溶かす方が多くなり、骨量が減ってしまい、骨粗しょう症となります。

女性に多い骨粗しょう症

女性は男性に比べ、そもそも骨量が低いこと。これに加え、骨形成を促進する女性ホルモンが、閉経後になると急激に減少してしまうため、女性の方が骨粗しょう症になりやすいと言われています。

また骨粗しょう症は年寄りの病気と思われていましたが、最近は若い世代でも、無理なダイエットや乱れた食生活により、カルシウムを十分にためることができず、若くても骨粗しょう症になることがあります。

骨粗しょう症の治療

食事や運動など、生活改善を行います。さらに、薬物治療の場合、種類や組み合わせは、年齢や要因、症状などにより変わってきますが、①骨の栄養素を補う薬、②骨形成を促進させる薬、②骨の破壊を抑える薬があります。

一度診断されてしまうと、すぐに骨量を上げることは難しく、まずは骨量の減少を食い止め骨折を防ぐことが重要となります。

骨粗しょう症が原因で骨折した場合、再骨折する危険性はかなり高く、錐体骨折の数が2個以上の場合でも、約6.7倍にもなると言われています。

骨粗しょう症の予防

毎日の生活習慣、食事の改善と適度な運動です。

食事では、まずカルシウムを多く含む食品を摂りましょう。骨を強くするには、骨の材料となるカルシウムは欠かせません。
日本人の一日のカルシウム平均摂取量は500mg前後で、カロリー過多な現代食ですが、不足している栄養素です。

さらにカルシウムをとるときに注意したいのが吸収率。カルシウムは体内に吸収されにくい栄養素。ビタミンDや、ビタミンK、たんぱく質などを含む食品をバランスよくとることを心がけて下さい。
また、加工食品や清涼飲料水等に含まれているリンや食塩、カフェイン、アルコールの過剰摂取は、カルシウムの吸収を阻害します。

適度な運動として、1日30分程度のウォーキングが推奨されています。
さらに骨に負荷を与える運動も、骨粗しょう症の予防となります。骨ピエゾ効果といい、骨に負荷をかけることで骨形成を行います。

最近話題になっている、かかと落とし床にトントンとかかとを打ち付けるだけで、骨に刺激を与えることができます。
これは立った姿勢でも、座って貧乏ゆすりのように行っても、効果があると言われています。
約50回、1~2分程度の時間で十分です。毎日コツコツ行うことが大切で、何時間も筋トレをする必要はないのです。

当店でおすすめしている骨粗しょう症予防

カルシウムは胃で胃酸によってイオン化され、腸管から吸収されます。
食物や一般的なカルシウム製剤に含まれるカルシウムは、乳酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどの結合型カルシウムです。

結合型のカルシウムは、胃で胃酸によってイオン化されたカルシウムだけが、腸で吸収されます。年齢によりカルシウムの吸収率は低下します。
10代をピークに、加齢に伴い、腎機能の低下、胃酸の分泌低下、腸における吸収能力の低下など、カルシウムの吸収率は低下していきます。

吸収型イオン化カルシウムはすでにイオン化されている状態のため、胃酸で分解の必要がなくすぐに腸から吸収されます。
効率よくカルシウムをとるために、吸収型イオン化カルシウムをおすすめしています。

また、適度な運動として、二本の杖を使って歩く、ノルディックウォークをお勧めしています。
二本の杖を使うと、転倒の防止になるうえ、全身運動となるため、消費カロリーもアップします。当店では、指導員によるノルディックウォーク教室も開催しています。

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