老化とタンパク質

にゃー、にゃー。1029にゃんです。

朝晩はすっかり過ごしやすくなってきました。これから夏の疲れが出てくる時期ですが、元気で過ごせていますか?
1029にゃんは、今12歳。人間の年齢でいうと、60歳半ば。若い頃にくらべ、ずいぶん老けてきました。
今回は誰もが避けられない、老化について、書いてみました。

老化と加齢、意味が違います

「加齢」とは、生まれた時から経った時間のこと。これは皆平等に重ねていきます。一方「老化」とは、身体からくる生理機能の低下、心の状態の変化などのことで、皆同じように進むわけではありません。個体差が出てきます。病院では、老化によって起こった病気を治療はできますが、老化を止めることはできません。まずは、老化に対して、しっかりと認識することからスタートです。

老化とは?

老化現象をわかりやすく言うと、「体が乾いて、歪み、縮んでいく変化」と言えます。では、身体が縮んで歪む原因はなんでしょう。
 体は、骨格と筋肉で作られています。その原材料は、タンパク質と脂肪です。骨には、もちろんカルシウムですが、骨を作っている材料に、タンパク質も多く含まれていて、脂肪も使われています。特にタンパク質が多く使われている骨は、脊柱です。
 背骨は、椎骨という26個の骨から構成されていて、椎骨同士の間にある軟骨が、椎間板です。弾力性と柔軟性がある椎間板は、タンパク質を多く含み、骨にかかる圧力を吸収し、背骨が柔らかく動く仕組みとなっています。
 老化による身長の縮みは、特に椎間板からタンパク質が抜け落ち、軟骨がつぶれる…というより、なくなってしまうことで起きてくる現象で、「圧迫骨折」と言われています。骨格が小さくなれば、タンパク質と脂肪でできている筋肉も、やせ細っていきます。
 老化とは、体からタンパク質と脂肪が減少していくこと、栄養失調による変化なのです。

体からタンパク質と脂肪が減少していく原因は?

 まず考えられるのは、食事。私たちの体を構成している「細胞」の原材料は、タンパク質20%。脂肪15%、水分60%、そして糖やミネラルは5%です。各種ミネラル、ビタミンは、細胞が正常に機能していくために必要です。厚生労働省でも、50歳以上はタンパク質の摂取量を、それまでより20%増やすことを推奨しています。
 老化による、体の歪みや縮みをできるだけ少なく、遅くするためには、日ごろの食事の中に、十分な動物性タンパク質と脂質を取り入れていくことが、何よりの予防策と言えます。

どのくらいのお肉を食べたら良いの?

 簡易計算で算出すると、
自分の理想体重×7.5=1日に必要なお肉、魚、卵などの動物性タンパク質量が判ります。
体重40㎏なら、300g。50㎏なら375g、60㎏なら450g、となります。
 実際、毎日これくらいの量のお肉を摂れている方は、少ないのではないでしょうか。十分なお肉やお魚、卵を摂っていないと、毎日少しずつ筋肉や骨からタンパク質と脂質が落ちていきます。少しずつなので、異変にはなかなか気付きません。疲れやすくなった、腰やひざ、股関節が痛む…といった症状に現れてきます。老化による不調は、栄養失調との闘いなのです。

 では、どうしたら効率よくタンパク質を摂れるか、その方の生活習慣や体質などによっても、変わってきます。今日が一番若いのです。思い立ったら今すぐ、ご相談下さい。

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