かすみ目

 にゃんにゃんにゃん。こんにちは。1029にゃんです。猫の視力は、人間でいうところの、0.1~0.3くらい。メガネが必要なレベルだね。視力は低くても、動く物や、距離や高さを見るのが人間より得意。しかも明るい所より所の方がよく見えるように出来ている。猫には、疲れ目なんかあまりないけれど、人間には疲れ目やかすみ目といった症状で悩む人が多いみたい。今回は、目のお話だよ。

物が見える仕組み

 人の目の仕組みは、フィルムカメラの仕組みとよく似ています。目から入った光は、角膜を通り、水晶体で屈折してピントが合い、網膜に映し出されます。光の量を加減しているのが虹彩(こうさい)です。映し出されたものは、視神経を通じて脳に運ばれ、映像として認識されます。

目が疲れるとなぜかすむの?

 先ほど説明した通り、人間の目はフィルムカメラのような構造をしています。ピント調節するオートフォーカス機能も備わっています。目の中にある毛様体(もうようたい)という筋肉が、緩んだり縮んだりして、水晶体の厚さを替えてピントを合わせています。
 近くのものをじーっと見ている時、毛様体は緊張しています。筋肉の緊張が続くと、疲れるのと同様、目の疲れも同じです。目が疲れている状態で視点を動かすと、緊張状態がすぐに解けずにピントが合いにくく、物がかすんで見えてしまうのです。

目の疲れと眼精疲労は違います

 ピント調節機能の疲れが原因の場合は、一般的に一晩で治りますが、休んでも取れない慢性化した疲れのことを「眼精疲労」と言い、ただの目の疲れとは、区別されます。眼精疲労は疲れ目がさらに進行した状態で、症状も重くなります。目のかすみだけでなく、目が重い、痛いなど、さまざまな不快な症状となります。
 また、目の疲れが、脳や体全体にも広がり、肩こりや頭痛、吐き気を伴う場合もあります。

明るい画面に注意

 スマートフォンが日常に入り込んでいる昨今、画面を見ない日はありません。また、最近の液晶モニターも、明るく鮮明で見やすくなっています。しかし、この明るさを生み出している「ブルーライト」という光が、目に悪いのではないかと言われています。また、スマホやパソコンの画面を見るとき、どうしてもまばたきの回数は減っています。これがドライアイを生み出し、眼精疲労につながる原因の一つともなっています。
 また、ブルーライトは目だけに影響するのではなく、人間が持つ体内時計にも関係しています。朝起きて、太陽光から出るブルーライトを浴びることで、一日のスタートのスイッチが入り、生活リズムを調整しています。しかし、寝る前にブルーライトを多く浴びると、生活のリズムが狂いやすくなり、睡眠の質や量にも影響を及ぼす可能性があります。

 目がかすむ、目が疲れるといったお悩みを解決するには、目薬だけではありません。症状に合わせた解決策を、一緒に考えます。目の健康を維持して、文字通り、明るい毎日を過ごしましょう。

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