牡蠣、美味しいだけじゃない!

 にゃんにゃんにゃん。1029にゃんです。立秋を過ぎ、暦の上では秋となっていますが、残暑が厳しい毎日が続いています。
 最近は犬だけでなく、猫も熱中症になると言われるようになりました。猫や犬は汗をかいて体温を下げることはできませんが、人間は汗をかきます。暑さで大量に汗をかく日々ですが、汗とともにミネラルも奪われています。
 今回は、ミネラルたっぷり、海のミルクと言われている牡蠣について。

他の貝と比べても栄養豊富な牡蠣

 他の貝類や食べ物に比べ、牡蠣の栄養成分はなぜここまで豊富なのでしょうか。一説によると、牡蠣は主に淡水と海水が混じりあう「汽水域」に生息しており、アサリやシジミ、ハマグリなどと違い、一度岩に定着すると移動することがなく、一生同じ所で過ごします。そのため、貝柱以外にはほんど筋肉がなく、体内に栄養を蓄えます。そして、どんな熾烈な環境下にあってもそこにとどまっているため、海のあらゆる栄養素を吸収して蓄え、活性酸素にも負けない強靭な免疫力さえも持つことが出来ているのではないかと言われています。さらに牡蠣は環境変化によって自らの性を転換してしまうという機能も備えています。
 牡蠣という天然の生物の中で保たれた栄養、そのバランス、相乗成分効果は、とても人為的に作り出すことは不可能なのです。
 ちなみみに牡蠣という漢字に「牡(オス)」という字が使われているのは、中国では昔、牡蠣にはオスしかいないと思われていたからだそうです。

昔の人は知っていた⁈

 牡蠣の歴史は古く、1万年以上前から世界中で食べられていました。原始時代に残された「貝塚」。これは1万年前にも及ぶ私たちの祖先が残した貝殻の山ですが、そこにはシジミでもアサリでもなく、カキの殻が一番多く見つかっているのです。
 さらにローマ帝国のジュリアス・シーザー、フランスの英雄ナポレオンも牡蠣を好み、ドイツの鉄血宰相と言われたビスマルクは一度に175個、文豪バルザックは144個の牡蠣を平らげたと言われています。日本では、武田信玄の牡蠣好きは有名で、また江戸時代の儒学者、頼山陽は「天上天下牡蠣独尊」と牡蠣を絶賛していました。
 現代と違い、牡蠣の栄養成分を分析したり、臨床データを上げるのは不可能な時代です。人間本来の英知が、古代から牡蠣のすごさを認識していたと言えます。

牡蠣と肝臓

 牡蠣が肝臓に良いことは古くから知られています。二日酔い防止にカキが良いとされてきたのは、牡蠣に含まれる栄養素がアルコールによって発生するアセトアルデヒドを解毒し、亜鉛が肝臓酵素の活性化に関与し、さらにタウリンをはじめとする良質なタンパク質などの栄養成分の相乗作用により、肝臓の働きをサポートするためなのです。
 人工の心臓はありますが、仮に人工の肝臓を作ろうとすると、巨大なビル2つ分もの規模が必要になります。肝臓は、体の中の化学コンビナートのような、複雑で重要な役割を担っています。そのうえ肝臓は無口で働き者。少々の故障で苦痛を訴えようとはせず、最大限の再生能力を発揮しようと努力するのです。
 生活習慣や食環境の劣化による栄養欠乏、飲酒だけでなく、たくさんの薬を飲むことでもさらに肝臓に負担が増していることから、牡蠣の栄養は全身の健康に幅広く働きます。

カキ肉エキス

 真牡蠣の旬は10月から4月と言われていますが、岩ガキの旬は6月から9月の夏の時期。ほぼ一年中牡蠣は食べられます。とはいえ、牡蠣はあくまで天然の食べ物。そこで人間は「牡蠣」という海から生まれた自然の栄養成分に新たな英知をプラスし、カキ肉エキスとして、季節を問わず、場所や料理法を気にせずいつでも摂取できる栄養補助食品を誕生させました。
 さらに牡蠣の栄養成分の中から特に現代人に必要な栄養素を「Z物質」として確認し、血液がサラサラに流れる成分(血小板凝集抑制作用)として配合することにも成功したのです。

 牡蠣が注目を集める現代、類似の粗悪品も出回っています。ご自身の健康のために、必ず信頼ある専門店・専門家のアドバイスを受けてお選び下さい。

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