口内炎
口内炎とは
「口内炎」とは、口の中や周辺の粘膜に起こる炎症で、口腔のなかで最も多くみられるものです。痛みを伴うため、食欲が落ち、栄養不足になってしまうこともあります。
原因はさまざまで、胃腸の不調からできるもの、栄養不足やストレスにより免疫力の低下、口の中を噛んでしまってできるもの、ウィルスなどの感染からできるもの、その他原因不明な場合もあります。
口内炎の種類
最も多いのが、「アフタ性口内炎」と言い、円形、または楕円形の白っぽい水疱ができます。高熱を出した後にできることもあります。
また、ほほの内側を噛んでしまったり、入れ歯や歯の矯正器具があたる等、物理的な刺激できた口内炎を、「カタル性口内炎」といいます。赤く腫れたり、ただれた状態になります。
「ヘルペス性口内炎」は、単純ヘルペスウィルスや、A群コクサッキーウイルスなどが、接触や飛沫により感染してできます。高熱が出て症状が重くなることがあるので、注意が必要です。
アレルギーからできる「アレルギー性口内炎」や、タバコのニコチンが原因の、「ニコチン性口内炎」などもあります。
治療法
種類により治療方法は異なります。口内炎の市販薬を使う方が多いかと思いますが、実は漢方薬でも治せます。
漢方の場合、同じ口内炎でもその人のタイプにより、薬が変わってきます。
また、胃腸の不調からくるものが多いため、口内炎の漢方と一緒に、胃を元気に整える漢方も使います。
口内炎は痛みを伴います。食べ物にも注意が必要です。
刺激の強い食べ物、辛い物、塩辛い物、酸性の強い物等は避けましょう。
硬い物を食べるとさらに口の中を傷つけることもあるので、柔らかい物を摂ることをおすすめします。
また、口の中は粘膜でおおわれていますので、粘膜の再生を助ける、ビタミンB2やビタミンB6、を積極的に摂って下さい。
ビタミンB2を多く含む食品は、レバーや肉(赤身)、うなぎ、焼きのり、干ししいたけ、等です。
ビタミンB6を多く含む食品は、マグロやカツオ、レバーなどがあります。
特に意識して摂るということですので、バランスの良い食事を心がけてください。
誰もがかかったことのあるといっていいほど身近な病気ですが、放っておくと危険なものや、ほかの病気が関係していることもあるため、適切な治療やケアをすることが大切です。
よく口内炎ができてしまうという方、ぜひご相談下さい。一緒に原因を考え、口内炎に悩まされない体つくりをしていきましょう。